夢の時間(とき)

オリジナルの小説とイラスト等を掲載。新連載【アストリッド様と「行くわよ愉快な下僕たち!」】開始です。

【乗り換えまでには読み終わるかも?:読み切り短編集】目次 

 





【乗り換えまでには読み終わるかも?:読み切り短編集】目次

内容は思いついた時に読み切りで書いてます。なのでとっても不定期更新です。もともと話を短くまとめるのが大の苦手なので、その練習も兼ねていたりします。取り扱いジャンルは不明。


目次

■ ダイエット戦士ぽっちゃりビューティー誕生
・女のもとに突如謎の豚が襲来。一体何の目的がっ!?

■ 姉弟
・仲のいい姉弟。しかし彼らの環境は話をすることさえも…。

■ つくしん坊のきもち(マンガ)
・カラー4コマ漫画。

■ 交換日記
・朱乃のポストに交換日記と書かれた大学ノートが。


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読み切り短編 【ダイエット戦士ぽっちゃりビューティー誕生】 

 

読み切り短編
【ダイエット戦士ぽっちゃりビューティー誕生】



 とうとう体重も80キロを突破、アタシこのままじゃ100キロ突破とか夢じゃなくなっちゃう!!

 そうは思いつつも、ついつい食べちゃうのよネ……美味しいわコンソメ味のポテトチップス。

 ため息こぼしながらも、袋に伸びる手は止まらず。ああ…意志が弱いんだわ。

 食事療法、エクササイズ、運動、断食なんでもやってみたわ。でもでも、苦労するだけ、お金が飛んでいくだけ、1キロ2キロ落ちたってすぐもどってるし。

 あーあ、都合よく痩せる薬とかナイかなあ~。

「そんなキミにとっておきのアルバイトがあるよー!!」

「きゃあああ」

 なにっ!? いきなり窓から子豚が日本語喋ってあらわれたし!!!

 いや、日本語が重要じゃないし! とか何セルフツッコミ入れてるのアタシは!

「キミ! 宇宙平和のために戦ってくれないか?」

「う…うちゅー平和?」

「暗黒宇宙の大魔王ヒマンが地球に向けてヒマンダーを送り込んできたんだ!」

「はぁ…」

「キミはこのメタボペンでダイエット戦士ぽっちゃりビューティーに変身して、ご町内にはびこるヒマンダーと戦うんだ!!」

 なんか力説してるわ子豚の分際で……。

「てゆーか、アタシもう二十歳だし、オトナになってまで豚に代わってお仕置きしてる場合じゃないしぃ…」

 否定するのそこじゃないでしょって思いつつも、会話に順応してるアタシって。

「フッ、キミは絶対断れない。何故なら…」

「何故なら?」

「このメタボペンは体脂肪をエネルギー変換してキミの戦うパワーになってくれる!! 一回使うごとに1キロぶんの体重を必要とする!」

「なっ!! ナンデスッテ!!!!」

「戦うごとにキミの体重は1キロずつ減っていくのさ!! えー…詳しい使い方はこの取扱説明書に詳しく……1年保証で1年以内なら修理費無料です」

 なんて……なんて……ナンテ都合良すぎるアイテム!!

 これって使うごとに痩せていって、毎日数体ずつ倒せば速攻スリムビューティー!? てことは、憧れのミニスカートだって手の届く距離じゃない!!

 や、やるわアタシ!! 戦ってミニスカート堂々と履くのアタシ!!

「是非やらせて子豚さん!」

「ありがとう! 今日からキミは”ぽっちゃりビューティー”だ!!」



おわり




えーっと……

短編書く練習にちょっと思いついたネタを書いてみたらこんなんなりましたテヘ☆

漫画で描こうかと思ったけどめんどくさいので文章にしちゃいました。

ご近所のスーパーに買い物に行ってる最中に思いついたのを、一気に書いてみたので単に短いだけとも思うんですが。

いつもみたいに、ヘンなこだわりとか入れないで、勝手にイメージヨロシク! 的にザザッと書いてみたです。テキトーに読み流してください><;

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読み切り短編 【姉弟】 

 

読み切り短編
【姉弟】



 ――夏海(なつみ)は嬉しかった。あまりにも嬉しくて、笑顔の弟の手を取った。



 夕食の支度のために、洗いたての白いエプロンを制服の上に着ける。部活動が長引いて、急がないと夕食の時間に間に合わない。

 そのとき、お勝手口の扉が少し開いて、悪戯っぽい笑みを浮かべた少年が顔を覗かせた。

「えっ!?」と声を上げそうになり、夏海は慌てて口を両手で塞ぐ。

 春になって陽が伸びたので、夕方なのに外は柔らかく明るい。そのかわり台所の中は闇を次第に濃くしていった。

 少し開かれた扉から、外の明かりが細い線になり台所に差し込む。同時に、少年の影も長く伸びて台所の暗さに同化した。

「遊びにきちゃった」

 少年はにっかり笑うと、真っ白な歯を浮き上がらせた。

 驚きの表情を貼り付けていた夏海の顔が、次第に笑顔に塗変わっていく。

「弘也(ひろや)」

 夏海は小走りにお勝手口に駆け寄り、手近に置かれていた袋を取ると、サンダルをつっかけた。そして弘也の手を取る。

「おいで」

 弘也の手を引いて、夏海は駆け出した。




 自分の家の裏と隣家の間には、大人がやっと一人通れるくらいの細い路地がある。両側を塀で囲まれているので、路地は薄暗い。

 夏海はその場にしゃがみこむ。弘也も夏海と向き合ってしゃがみこんだ。

「元気だった? 弘也」

「一応は。でもやっぱり姉さんがいないと寂しい」

 弟の言葉に夏海は表情を僅かに曇らせる。

「ちょっと遠かったけど、どうしても姉さんに会いたくてきちゃった」

 へへへっと笑う弘也の表情には屈託がない。思い立ったらすぐ行動、が弘也の性分だった。それが判っているから夏海は苦笑してしまう。

「姉さんなに持ってきたの?」

 弟に聞かれて、夏海は手にしていた袋を見る。

「海苔?」

「やだわたし、おせんべいの袋を持ってきたつもりで海苔持ってきちゃってる」

「そそっかしーの」

「言わないのっ!」

 顔を真っ赤にした夏海は、軽く握った拳で弟の頭を小突く。

「すぐ手をあげるー、かわってねーの」

 文句とは裏腹に、小突かれたことが嬉しいように弘也は笑った。

 姉の注意を引きたくて、弘也がつまらない悪戯をしていたことが、昨日のことのように脳裏に浮かぶ。とても切ない思いが心を掠めていった。

「せっかく持ってきちゃったし食べようか」

 夏海は袋からまだ湿気ていない海苔を取り出すと、折り目にそって2枚に分ける。

「はい」

「サンキュ」

 弘也が海苔を受け取った、そのときだった。

 薄暗い路地に、さらに影が落ちた。その影の正体を見上げると、夏海は表情を強ばらせた。

 仕立てのいいスーツに、整った髪、表情が上手く読み取れないようサングラスをしている。ぱっと見た感じは中年と呼ぶにはまだ早い青年が、そこに立っていた。

 夏海の表情に気づいて、弘也は背後を振り返る。

 青年はゆっくりと慇懃に礼をした。

 弘也は僅かに怒りの色を滲ませたが、目を閉じて口の端を噛む。そして立ち上がると、両脇で拳を握った。

 無言で踵を返す。

「あ…」

 夏海は慌てて立ち上がったが、僅かな立ちくらみに一瞬視界が霞む。塀にもたれかかり顔を上げたが、弘也はすでに路地の曲がり角を過ぎてしまっていた。

「弘也…」

 小走りに駆け出し弟のあとを追う。だが、路地を曲がった頃には、弘也の姿は大きな黒い車の中に滑り込んでいた。

 扉を閉めた青年は、夏海に向けて丁寧に一礼すると、運転席に乗り込み車は走り出してしまった。

 涙が浮かび、頬を滑り落ちた。

 3年前に両親が離婚し、夏海は父親とそのまま家に残り、弘也は母親と共に家を出た。すぐに母親は別の男性と再婚し、弘也は別の町へ移った。

 母親の再婚相手は、資産家とか企業のトップだとも聞いていた。町工場の職人の妻から上流階級の妻に成り上がった母親は、弘也が夏海と会うことに反対していた。

 母親にも立場というものがある。そう自分に言い聞かせていた夏海だったが、弘也はお構いなしに家を抜け出しては夏海に会いに来ていた。

 そして決まってあの青年が迎えに来て、弘也は連れて行かれる。本来の居場所へと。

 ――たった二人の姉弟なのに。

 そう思うと、涙が溢れ出し、夏海は両手で顔を覆い号泣した。


--終わり--




なんかね、こんなシチュエーションの夢をみました((((;゚Д゚))))

さすがに大きく脚色していますけど、この夢の内容を忘れないように、夢と現の状態でパソコンのスイッチを入れて、8行くらいババッと書き留めたんですが。

夏海が海苔をわけるところ(何故海苔)、青年が慇懃に礼をするところ、夏海が号泣するところ。ココのシーンだけは、いまだに記憶に焼きついています。

寝起きで書き留めた内容も、そんなところしかなく。

自分で見た夢をネタに物語を無理やりくっつけて、覚えているシーンに繋げちゃった次第です(。-∀-)

夢はアニメーションだったんですが、東京ディズニーランドのアニメーションCMご存知ですか? あれに出てくる主人公の女の子のような格好(制服姿)をしていて、その上に白いエプロンに、髪型はショートボブでしたが。泣いてる後ろ姿が、妙にインパクト強くって。

短編でも書け、てお告げだったんでしょうか・・・。せっかくなので短編練習に書いてみました。

自分で言っちゃうけど「ふーん」て内容って思う(;ω;)

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読み切り短編 【絵本風:つくしん坊のきもち】 

 

読み切り短編
【絵本風:つくしん坊のきもち】













つくしの気持ちになって考えました(嘘)


にょきにょき今いっぱ~い生えてますよね。ただ珍しく1本だけ離れて生えてる子がいまして。風に揺られるそのつくしを見ていて、ふと思い浮かんだだけですが(笑) 


田んぼの中に生えても、鳥以外にも人間とトラクターの驚異が待っているので、つくしに安寧の地はナイのかもしれません。ていうか田んぼの中に生えないかそもそも…。



最近お邪魔して歩いている文豪ブロガーさんの作品、3分の1ほど読み終わりました。


お邪魔している先の作品は、出来るだけ読むようにしているんですが、感想とか書き込めるようになるまでが、まだまだでスミマセン。普段仲良くしてくださる方々のところへは、書き込むの平気なんですが。


でも、お伺いしているところの創作作品など拝見させていただいています。


お陰で本屋でお金を出して小説買うことがホントに減った気がする(笑)


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読み切り短編 【交換日記】 

 

読み切り短編
【交換日記】



 朱乃(あけの)は目の前のそれを、訝しげに睨みつけた。

 一人暮らしをしているアパートの前に、一本の頼りなげなポールの頭に、四角い朱色の箱をくっつけた、見るからに郵便ポストらしきものが立っているのだ。

 朝、出勤のためにアパートを出たところで目に付いた。

「こんなど真ん前に、ポストなんてあったかしら?」

 記憶をたどるが、昨日までこんなポストはなかったように思われる。

 とくにポストに投函する郵便物はないので、朱乃は仕事に向かった。



 夜遅く仕事から帰ってくると、やはりポストは朝と同じ場所に立っている。思わずジロジロとポストを眺め、そして小さく笑いを漏らすと、アパートに据え置きの自分の部屋のポストを開けた。

「なにこれ?」

 普段なら、ダイレクトメールか請求書の封筒しか入っていないポストに、一冊の大学ノートが入っていた。その大学ノートの表紙には『交換日記』と、黒マジックで丁寧に書かれている。

 朱乃はたっぷり間を置いたあと、

「はぁあああ?」

 と、嘲笑を含んで声を上げてしまった。

 今時交換日記? LINEやメールでやりとりをするこの時代に、大学ノートで手書きの交換日記だとぅ!?

 時代錯誤が漂いまくりのそのノートを、しかし朱乃は何故か部屋に持ち込んでしまった。

 バッグをポイッとベッドの上に放り投げ、小さな冷蔵庫からビールの缶を取り出してプルトップを開けると、グビグビと中身を飲み干す。それでようやく一息つき、朱乃は衣服を脱ぎ散らかしてユニットバスへ入った。シャワーで髪と身体を洗って出てくると、タオルを身体に巻いたままで、ようやくノートの前に座った。

 ノートを開くと、まだ何も書かれていない。

「あたしがトップバッターかい」

 そして最後のページには、

『書き終わったら、アパートの前のポストに投函しておいてください』

 とだけ書いてある。

 悪戯にしては手が込んでいるし、これはもしや、個人情報をとるためのあらたな手段? とも考えにくい。

 散々小馬鹿にしたあと、それでも妙にこのノートが気になった。

 暫くノートを見つめたあと、ふいに朱乃はノートを開いて、ボールペンを手にした。

『あたしは朱乃、今年で35歳。

 アパートから1時間ほど電車にゆられたところの工場で、営業事務の仕事をしています。このところ残業続きで帰りが遅くてイヤになります。』

 そこまで書いて、

「やだな、あたしってバカぁ?」

 ゲラゲラ笑い、ノートを閉じて、部屋の電気を消してベッドに潜り込んだ。



 翌朝出勤前にノートをポストに放り込む。

「誰かが返事をくれるってか?」

 まるで信じてない口調でひとりごちながら、朱乃は仕事に向かった。



 夜遅く帰ってくると、また自分の部屋のポストに、例の交換日記が入っていた。

「うっそ……」

 朱乃はノートを取り出すと、急いで自分の部屋に戻った。そして部屋の電気をつけて、立ったままノートを開く。

『私は32歳の専業主婦です。倫子(みちこ)といいます。

 毎日遅くまでお仕事お疲れ様。夜道は危ないし、早く定時で帰れるといいね、頑張って!』

 そう、返事が書き込まれている。

「………えっと…」

 ――――倫子さんて、どなた!?

 薄気味悪くもあり、しかし誰だろうと気にもなる。

「まさか、この倫子さんってひとが、暇つぶしにあたしに送りつけてきたとか……?」

 いくら暇な主婦でも、ポストまで立てて、わざわざこんなことをするのか? しかも、朱乃にはこの倫子さんなる主婦に心当たりがない。自慢ではないが、朱乃には友達と呼べる存在が一人もいないのだ。

 学生時代、親友と呼べる女友達に「本当はあんたなんか大っ嫌いだった!」と衝撃の告白を受け、それ以来、友達を作ることが怖くなってしまった。これまで付き合いのあった友人たちとも距離を置いて、今では寂しい一人暮らしで独り者。

「へへ……なんだかなあ……」

 昔のことを思い出しながら、感傷的な気分に陥った朱乃には、この倫子という主婦の言葉が妙に心に染みた。

『倫子さん、応援ありがとう!

 今は繁忙期だから忙しいけど、来月からは定時に帰れそう。早く行きつけの焼き鳥屋に飲みに行きたいな』

 そう記すと、照れくさそうに笑ってベッドに入った。



 次の日の夜、ポストには例の交換日記のノートが入っていて、そして今度は新たな見知らぬ人からの書き込みがあった。

『オレ健司! まだ高校生だけど、なんか仕事ってめんどくさそー! 疲れてる時はオンゲーおすすめっ! オレとおなじ鯖にこいよ、一緒に遊ぼうぜ~w』

「オンゲー……てか、今度は高校生の男子!?」

 交換日記の相手は倫子さんだけじゃないのか!?

 これは一体、どんな交換日記?

「なにこの軽さは、全くもー」

 そう言いながら、健司なる高校生へ向けて返事を書いた。

 それから毎日毎日、朱乃と謎の交換日記は続いた。2、3行程度の短いやりとりだったが、同じ人からの書き込みはなく、書き込んでくる相手の年齢や性別、職業は様々だ。

 こうした不思議なやり取りは続き、空白のノートの中身はあっという間に文字で埋め尽くされた。

 そしてある日、最後のページのみになった。

「終わっちゃうの、かな……」

 今日書き込んだら、もう書く行がなくなる。

 ボールペンを握り締めたまま、朱乃はしばし考え込んだ。そして、

『最後に一言。

 いい人見つかりますように! だってあたしもう35歳切実!』

 締めくくりに願望を書いて、朱乃は暫く笑っていた。



 翌日の夜、ポストには交換日記のノートは入っていなかった。

「やっぱ、もう終わりなんだ」

 2ヶ月くらい続いた謎の交換日記は、こうして終わりを告げた。

 朱乃は急に寂しさを覚え、久しぶりにスマホをいじった。思えばこの2ヶ月ほど、スマホをほとんど触っていなかった。もともとそれほど興味もなかった。



 なんとなくしんみりした気分で朝を向かえ、出勤のためにアパートを出ると、あの謎のポストが消えていた。

「これで本当に終わりなんだね」

 心の中が急に寒くなり、朱乃は自嘲しながら出勤した。

 いつもと変わらぬ業務を終えて、繁忙期も過ぎ去って定時で仕事が終わると、私服に着替えて朱乃は工場を出た。

「こんな気分の時こそ、焼き鳥屋で一杯だ!」

 そう独り言を言っていると、

「眞岡」

 背後から呼ばれて、朱乃はビクッと振り向いた。

「か、課長」

 同じ事務所の課長が、スーツ姿で立っていた。

「なんでしょうか?」

 なにか仕事でミスったっけ? と朱乃は首をかしげたが、課長の手にしているモノを見て、ギョッと目を見開いた。

「なんで課長が、それを持ってるの!?」

 この2ヶ月毎日見慣れた大学ノート、表紙に黒マジックで『交換日記』と書かれたそれをなぜ。

「朝、俺の家のポストに入ってたんだ。中を見たら、どう考えても眞岡のことだよな、とね」

 朱乃はびっくりしたまま課長の顔をまじまじと見ていた。

「全く、俺の悪口までしっかり書いてやがる。何が”のーきんエロバカ”だ」

「ご、ごめんなさい…」

「そのくせ、俺のことが好きみたいじゃないか」

 ――――そ、そんなことまで書きましたっけえ~~~!?

 朱乃は冷や汗を滝のように流し続けながら、顔を真っ赤にして口をパクパクさせた。

 課長の言うように、実は結構憧れていて、好きだったりする。自ら告白する前にバレバレなのは気まずいというか、どうすればいいのか、朱乃は本気で焦っていた。

「両思いってことは、遠慮しなくてもいいってことだな」

「え?」

 課長は朱乃の腕を掴むと、駅へ向かってグイグイ引っ張っていった。

「お前の行きつけの焼き鳥屋へ案内しろ。そのあとは、朝まで返すつもりはないからな、覚悟しろよ」

「えええええ」


【交換日記】-終わり-




練習がてらの読み切り完結の短編です。

ふと、交換日記、という単語が頭に湧いて、1時間くらいでババッと書いちゃいました。なので捻りもなく深い設定もありません(´_ゝ`)

赤い糸の役割を、ポストという形に置き換えてみて、朱乃という一人の女性が密かに思うヒトとゴールインする手助けを交換日記という感じで書いてみました。

やり取りする相手が一人だと、書く事が一辺倒になってしまうじゃない。返事を書いてくる相手が必ず別人だと、気にせず思ったことをつらつら書いちゃえ~ってなるような。

こんなのもたまにはいいよね・・。


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