片翼の召喚士-ReWork-:episode547

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 アン=マリー女学院からの依頼編:episode547

 アルカネットがライオン傭兵団を襲撃していた頃、ベルトルドはブロムストランド共和国の首都、リングダールの上空にいた。

 ハワドウレ皇国の皇都イララクスの規模に比べれば小さな首都だが、整備された区画と綺麗な建物の数々が、上空から見下ろすと美しい街並みだ。

 足元に広がる街を眺めおろしながらも、街に対する感情は欠片も湧いてこない。今のベルトルドの頭も心も、ある一点に集中しているからだ。

(屋敷じゃお邪魔虫がいるからな、俺の隠れ家に連れて行くか)

 今夜のプランを入念に練りまくる。

(まずは食事を一緒にとって、風呂も一緒に入るだろ。リッキーの身体を舐めるように丁寧に洗ってやりながら、そこで十分にムードを盛り上げ高め合って、それからベッドに運ぶ。全身くまなく、髪の毛の一筋さえも丹念に愛撫して、息も絶え絶えイキまくったところでレッツゴーだ。初めてだからきっと痛いだろうが、そこを不憫に遠慮すると痛みが増すだけだから、一気に押し込まないと駄目だろう)

 挿入を果たせば理性が保てるか自信がなかった。あまりの痛みに泣きじゃくるのか、それとも懸命に堪えて、ベルトルドの性欲を満たしてくれるのか。

(やっぱ腰を使うのは止めたほうがいいだろうなあ……俺も理性を総動員して我慢して…後日ゆっくり調教していけばいいんだな。ウンウン。ああ……待ち遠しい!)

 空は青く、太陽も中天に座しているが、ベルトルドは今夜の計画と妄想を膨らませ、興奮が全身を覆い尽くして、抑えきれない感情が爆発寸前状態だった。鼻の穴は大きく開き、股間も滾るようにエンジン全開だ。

「ついに、ついに、ついにリッキーの処女は、今夜俺がいただく!!!」

 あっはははは! と空に鳴り響く高笑いをしながら、サイ《超能力》で集めた大量の電気エネルギーをより膨らませた。

 両手を広げて、上半身を大きく仰け反らせる。身体の周りに集まる電気エネルギーが強く発光し、細かな稲妻がいく筋も宙を走った。

「さあ、吹き飛べ悪の権化!!」

 ベルトルドの叫びと同時に、街へ向かって無数の細い雷が降り注いだ。そして地上の電気エネルギーと引き合いながら、街中を凄まじい量の電気が縦横無尽に暴走し始める。静電気を帯びたものや金属が引き合い、ムチがしなるように暴れ、あらゆるものを破壊しながら規模を広げていく。

 雷によって引き起こされた火事や爆発で街は騒然となり、黒い煙が空に向かって立ち上がっていった。爆音や人々の悲鳴は、上空のベルトルドの耳にもはっきりと聞こえてきている。しかし、ベルトルドの心には微塵も響かない。

 これがただの落雷ならまだしも、ベルトルドのサイ《超能力》によって引き起こされたものだ。地上に降り注いだ電気エネルギーは、消えることなく威力を増して街中を駆け巡っていた。

アン=マリー女学院からの依頼編:episode547 つづく

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