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片翼の召喚士-ReWork-:episode618

片翼の召喚士-ReWork-

 召喚士編:episode618

 ガタガタガタと忙しなく、デスクが何度も床を打ち鳴らす。それに混じり、トーンを上げ下げしながら、艶かしい喘ぎが重なった。

「いい……いいの……ああッ…」

 デスクと応接ソファセットがあるだけの殺風景な室内で、隅々に響き渡るほどの大声でガブリエッラは喘ぎ、シ・アティウスの背中にキツく爪を立ててしがみついていた。

 全裸でデスクの上に乗り、両脚はシ・アティウスの肩に乗せられ、ずり落ちないように首に手を回している。

「ハァ…あッ…ハッ…ン」

 容赦なく繰り返し突かれるたびに、緩くかけたパーマの茶髪が、踊るように跳ねる。

 大きな白い乳房は、シ・アティウスの胸に潰れたように押し付けられ、動くたびに圧迫感をもたらしている。豊かな尻はシ・アティウスの両手に委ねられていて、腰の動きに合わせて動かされて、時に平手打ちを食らう。叩かれた箇所は、赤くなっていた。

「もっと深く……突いてェ~」

 シ・アティウスの腰の動きが速まりだして、ガブリエッラは絶頂を必死に堪えた。うっかり気を緩めると、すぐにでもイキそうなほど限界まで昂ぶっている。出来ればもう少しだけ、この甘美な快感を愉しみ貪りたい。

 しかし、シ・アティウスの腰の動きがいっそう速まり、そろそろフィニッシュだと気づいて我慢することをやめた。この男は一度果てると、2度目がないことを知っているからだ。

 獣が咆哮するようなガブリエッラの絶叫とともに、つられたように小さく呻いて果てると、シ・アティウスは小さくため息を吐きだす。そして力の抜けたガブリエッラから離れ、乱れた衣服を整えた。

「さっさと服を着て出て行け、ガブリエッラ。そろそろ来客がある」

 ズボンのベルトを締め直しながら、シ・アティウスは感情の伺えない声で言った。

 ガブリエッラは美しい脚を立てて、デスクの上に仰向けに寝そべっていた。秘めやかな部分を隠そうともせず、色っぽいラインを描く腰をゆったりと揺り動かす。そうするだけで、いまだ身体の奥に燻る甘美な快感が、ゆるゆると下肢を痺れさせていた。

 もう少し余韻を味わっていたかったが、あまり粘っていても放り出されかねない。そのへんシ・アティウスは容赦がないのだ。

 仕方なくガブリエッラは身を起こすと、床に散らかる自らの衣服をつまみ上げ、ベージュ色の下着に足を通した。

「まだ、物足りないわ。だいぶご無沙汰だったし…」

「そのうちにな」

「なるべく早いうちにお願いね? 新所長様」

 下着の上に白衣だけを羽織ると、ガブリエッラは魅惑的なウィンクを残して、颯爽と部屋を出ていった。

 誰だか一発で判るほど、ドアが開く前から、喚くような声が聞こえてきている。そしてノックもせずにドアが開くと、喚き声とともに、ベルトルド、アルカネット、リュリュの3人が入ってきた。

 喚いていたのはベルトルドで、騒々しさこの上ない。床を踏み鳴らして、ぷんすか怒っている。

「全くあのクソジジイ、この俺にトイレ掃除を命じやがって、どういう了見だったく!!」

「あーたがブロムストランド共和国の首都を、壊滅させたのがバレたからデショ」

「トイレ掃除ですんで、よかったじゃありませんか」

召喚士編:episode618 -つづく-

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