ALCHERA-片翼の召喚士- 055 第五章 エルアーラ遺跡 フリングホルニ

エルアーラ遺跡=フリングホルニが、何なのかズバリな一言が出てきますが、今回はあんまりオモシロイシーンはありません多分(・ω・)

どんな小説でも、重要なんだけどあんま面白くないから読み飛ばしちゃえーw てなシーンありますよね。今回はそんなシーンです重要なこといっぱい書いてるけど(笑)

御大は愉快なヒトだけど、真面目にお仕事もするんです。きっと・・・。





ALCHERA-片翼の召喚士-
第五章 エルアーラ遺跡 フリングホルニ 055



 世界は一度滅んでいる。1万年前に起こった事象により、全滅とまではいかないが、文明も人間たちも相応の被害を受けた。とくに惑星ヒイシは被害がより大きかったという。

 9千年の空白の時を経て、人間たちの歴史は千年前より再開した。その空白期間に何があったのか、それを記してある物もなく、知っている者もいない。

 何故千年前に歴史は再開したのか。

 そこに疑問を持ったことがヴェイセル・アハヴォ・メリロットの、全ての始まりだった。

 メリロット王家はハワドウレ皇国を興したワイズキュール家に味方し、共に戦った功から、現ソレル王国領土の統治を任され、子爵の称号を賜ったことに端を発する。と歴史では言われているが、表面上はそれで間違いはなかったが、メリロット子爵家は1万年前惑星ヒイシを治めていたヤルヴィレフト王家の末裔だった。分家筋ではあったものの、細々とその血を受け継いでいる。

 現ソレル王国の領土を賜るときは、あえてその土地を願い出た経緯がある。先祖の治めていた国の首都があった場所だからだ。

 初代メリロット子爵は歴史が好きだった。遺跡が多く歴史的価値のある土地柄だったこともあり、当時のワイズキュール家は快く願いを聞き入れて統治を任せた。それから暫くして友好的な話し合いにより、メリロット子爵領地はソレル王国として独立を果たす。他の小国同様属国である立場にはかわりはなかったが。

 それからの初代メリロット王は、統治の傍ら歴史の探求に余念がなかった。王の趣味に導かれるように次第に歴史学者たちも集い、学生も増え、ソレル王国は遺跡の観光と歴史研究者たちで賑やかな国になっていった。

 歴史好きな先祖の血を受け継ぐヴェイセル・アハヴォ・メリロット王子も、玉座よりも歴史が大好きな少年で、帝王学より歴史を学ぶことに全力を注いでいた。書物や講義を楽しむ一方、探検もまた熱心で、臣下の目を盗んでは王宮を抜け出して遺跡を見に行っていた。

 好奇心旺盛な王子があまりにもこっそりと王宮を抜け出すものだから、王子の身を案じた父王により王宮から出ることを禁じられてしまった。

 王子は王宮の外に出られないことに落胆したが、しかしとどまるところを知らない好奇心は王宮の中へも向けられた。

 王宮は首都アルイールの中でも一際高く盛られた丘の上に建っている。権威を示すなら絶好の場所であるのは確かだが、王子は王宮の地下を探検している時に、超古代文明の遺跡をそこに発見した。

 国の随所に残る、原型をとどめていない遺跡のほとんどは、歴史的価値がある程度であまり重要ではなかった。誰もが見て触れることのできる殆どは廃墟と化している。学術的にも技術的にも貴重であり、現在丸ごと状態を保っていて、その機能を全て稼働させている遺跡の中には、ハワドウレ皇国の皇都イララクスにあるハーメンリンナが有名だ。

 巨大な城砦に囲まれ、システムも地下通路も1万年前の状態をとどめ全機能を保っていた。

 そうした超古代文明の遺跡は世界中にいくつかあるが、それらは全てハワドウレ皇国が接収し、アルケラ研究機関ケレヴィルの管轄に置かれていた。

 しかし王宮の地下の遺跡はハワドウレ皇国には見つかっておらず、また城内の者にも知られていないようだった。おそらく初代メリロット王は、この遺跡を隠蔽する目的もあって、ここに王宮を建てたのだろう。

 王子の生まれ持ったスキル〈才能〉はサイ〈超能力〉。レアスキル〈才能〉の一つでいずれこの国の王となる身には、あってもなくても構わないスキル〈才能〉だったが、王子は機械工学のスキル〈才能〉を持って生まれたかったとこれほど嘆いたことはない。

 遺跡には機械を用いた部屋が幾つかあり、それらを操作すればこの遺跡の謎も知りたい情報も得られるかもしれない。しかしこうした計器の操作は機械工学スキル〈才能〉を持つ者や、そうした職に就いている者から教わるしかない。

 この遺跡の秘密は守らねばならなかったが、我慢しきれなかった王子はやがて国の機械工学スキル〈才能〉を持つ者を数名こっそりと招き、遺跡に案内して操作を習った。そしてマニュアルを作らせると、自らのサイ〈超能力〉を使って永遠に口を封じた。

 父王が身罷り国を継いでもヴェイセル・アハヴォは地下の遺跡に通い続けた。国王となったことで権力が自由になったぶん、王子であった頃よりも堂々と遺跡に通うことができた。

 メリロット王家に代々伝わる古文書と、地下遺跡から得た様々な情報から、先祖であるヤルヴィレフト王家が、巨大なあるモノを建造していることを知った。そしてそれ自体は完成しているが、動力炉の設置にまでは至ってない。

 動力炉は自国のナルバ山の中に眠っていること、その動力炉はレディトゥスシステムと言われていることなどを知り得た。造った目的も知った。

 そうした情報から、ヴェイセル・アハヴォ・メリロット王の中に野心が芽生え始める。単に歴史が好きであった自分から、かつての栄光を、ヤルヴィレフト王家の復活を望むようになったのだ。

 復活を望みそれを確実に成し得る力となる存在、それがエルアーラ遺跡だ。

 今はその姿を地中に埋めているが、動力炉を設置すれば完全に起動する。

 正式名称をフリングホルニ、モナルダ大陸の3分の1の規模を誇る超巨大戦艦の名だった。



 メリロット王とベルトルド、アルカネットのいる場所はフリングホルニの中枢部である艦橋、ドールグスラシルと呼ばれる場所だ。このドールグスラシルを押さえておけば何もかもが上手くいくはずだったのだ。

 ドールグスラシルでのあらゆる機器の操作はマニュアルを作らせている。素人のメリロット王でも一人で操作できるくらいに詳細なものだ。あとはナルバ山に派遣した兵士たちがレディトゥスシステムを運び込み設置すれば、フリングホルニは地中から浮上し、ハワドウレ皇国など一瞬で消し炭にできる。

 わざわざ戦争宣言などし表立って楯突いた行動にでたのも、すべては王としての矜持がそうさせていた。こそこそ不意打ちなどという行為は矜持が許さない。堂々と皇国を伐って至高の地位に就く。更に召喚士の少女キュッリッキを手にすれば、神の力を手に入れたも同然、あれほどの力を持つ少女を操れば、何も恐れるものなどない。

 ヤルヴィレフト王家の復活と神王国ソレルの復興、そしてヴィプネン族の王として君臨する。

「そんな筋書き通りの人生、成功するわけなかろう」

 ややうんざり気味に、ベルトルドは嘆息混じりに吐き捨てた。組んだ脚の片方をめんどくさそうにブラブラさせる。ショートブーツなのでブラブラさせたくらいでスポーンと脱げたりはしないが、いっそサイ〈超能力〉で無理矢理脱げてブーツの踵がメリロット王のデコにヒットしないかな、などと思ってベルトルドはニヤニヤ頬を緩ませた。

「勝手に記憶を覗いたのか!? この………痴れ者っ!!」

 シワの刻まれた顔を紅潮させて、メリロット王は不遜な態度をとり続けるベルトルドを激しく睨んだ。

 その険しい視線を真っ向から受け、ベルトルドはつまらなさそうに鼻息を「フンッ」と吐き出した。

「陛下もサイ〈超能力〉をお持ちなら理解出来るでしょうが、想いが強すぎると、勝手に思考や記憶が流れ込んでくるんですよ。正直迷惑も甚だしいんですがね。俺はとくに力が強すぎるから、それはもう遠慮なく流れ込んできます」

 本当に嫌そうに肩をすくめてみせる。

「サイ〈超能力〉を持つ者でも透視は誰でもできる。相手の心、記憶、その場の残留思念、漂う思念、無機物や有機物などの記憶も視てしまう。視ようとしていないのに情報が勝手に流れ込んでくる、あまり楽しいものじゃないが、今回ばかりは色々と役に立った」

 メリロット王の眼光はやや衰えた。サイ〈超能力〉のレベルは最低ランク、ベルトルドが言うような、勝手に記憶や心が流れ込んでくることなど経験がない。サイ〈超能力〉を持たぬ者相手には十分強いのだが、同スキル〈才能〉を持つ相手を前に、己の力の貧弱さをまざまざと見せつけられ、それがより王としての矜持を傷つけた。

「歴史が好きだった、程度でやめておけば良かったものだが、首を突っ込みすぎたな。――大国相手に牙をむいて国民を無駄に殺させ、捨て駒扱いにした傭兵たちも多く冥府へ送るようなことになった。趣味の延長線で権力を振り回した結果招いた戦争だ」

 ベルトルドは組んでいた脚を解き、ゆっくりと立ち上がった。

「多少は能のある王かと思いきや、世間知らずの貴族の小娘たちと寸分違わない馬鹿だったな。今時世界征服とか恥ずかしくて考えるだけでもアホくさい」

 メリロット王の前に立つと、ベルトルドはその老いた顔を覗き込んだ。美しい顔にゾッとするような冷たい微笑みを浮かべて。

「強者に喧嘩を売るときはな、負けたときのことも考え十分用意した上で仕掛ける方がいい。もっとも、この地上に逃げ場などないし、当然アイオン族もトゥーリ族も相手にしないだろう。孤独な老いぼれが哀れに死ぬだけさ」

 白い手袋をはめた手が、老人の首を鷲掴みにした。

「ヒイッ」

 メリロット王は空気の抜けた風船のような声を上げて目だけでベルトルドを見おろした。やすやすと身体を高く持ち上げられ、喉を締め上げる圧力にメリロット王の頭はパニックに陥った。しかしもがきたくとも手は重たくなり上がらず、足も動かずだらりとしている。

「王たるもの、戦争の尻拭いはきっちりするものだ。そうでないと前線で命を散らす民が納得すまい」



 ソレル王国首都アルイールの王宮に仮説の本営を構えるハワドウレ皇国軍は、明け方にブルーベル将軍が開戦を世界に向けて発布したことで、慌ただしく通信兵などが走り回っていた。

 謁見の間を会議室として使っているブルーベル将軍と、ベルトルドの秘書官リュリュは、次々と戦場からもたらされる報に目を通しながら、忙しく指示を出していた。

 開戦の号令とともに各戦場が本格的な戦闘状態になった。それまでは小競り合いや衝突はしていたが、皇国軍側が整いきらない中での戦闘になったため、後手に回りすぎていたのだ。

「あっちに地の利があって、こちらが準備不足という点を差し引いても、我が軍の無様さが泣けてくるわねえ」

 垂れ目をキッと釣り上げて、リュリュは不満そうに報告書を読んでいた。口頭で報告されるとイライラして、通信兵の首根っこを捕まえて押し倒したくなるから、走り書きメモでいいので書面で提出させている。

 大国軍と奉りあげられすぎて、実戦経験が少なすぎる兵士がほとんどだ、という事実が世界に知れ渡りそうな現場の情報がつぶさに綴られている。情報操作でもしないと皇国の威信に関わりそうだ。

「数の上では申し分無さ過ぎるんですが、これでは烏合の衆状態ですなあ~」

 朝は苦手です、とぼやきながらのんびりとした口調でブルーベル将軍がため息をついた。

 前線に送っているのは全て正規兵たちである。ベルトルドの命令で徴兵は使わないように指示が出ているためだ。

 日々訓練をして演習も行っていたが、実戦と練習では雲泥の差だったようで、正規兵たちの動きが悪すぎると報告がなされていた。

 あまり寝ていないこともあり、つぶらな瞳をぱちくりさせながら、ブルーベル将軍は向かい側に立つリュリュを見つめた。

「戦争慣れしてない軍人って、ある意味助かるけど、実際戦争が起こって戦場へ行ったら役に立たないじゃ目も当てられないわ。オマケにパニックに陥って非力な民間人に手をかける、手を出すじゃ何しに来たんだかってかんじよ」

 規律を重んじる軍隊でも、敵国だからという慢心と、軍事力という堂々とした武力を笠に着るような低俗な者も多い。それらを管理処分するために警務部隊と尋問・拷問部隊も投入しているが、それでも抜けはある。

 ンもー早くしなさいよベルっ、とリュリュが親指の爪を噛んだところで、突然ピクリと身体を震わせた。それに気づいたブルーベル将軍は、訝しげにリュリュを見る。

「やっと連絡がきたわ。これから全世界へ向けて生放送するって言ってる」

「ソレル王の身柄を抑えたんですね」

「ええ。戦争の後始末は長引きそうだけど、首謀者の処刑だけはすぐに済ませておけそうだわ」

 リュリュとブルーベル将軍は頷き合うと、ブルーベル将軍は部屋の隅に控えていた副官のハギを呼んだ。

「設置してあるモニターを、全国民は見るよう、緊急通達するよう本国に連絡してください」

「了解です将軍」

 パンダのトゥーリ族であるハギは、短い腕で敬礼すると、トコトコと可愛い足音が聞こえてきそうな歩調で謁見の間を退室していった。

「………いつ見ても和むわあ……ハギたん」

「ほっほっほっ、召喚士のお嬢さんにも人気がありますねえ」

「初対面でいきなり飛びつくくらいにね」

 以前総帥本部でキュッリッキがハギに飛びついて頬ずりしたときのことを思い出し、二人は「ぷっ」と吹き出した。



 8月6日夜明け前に、自由奪還軍とハワドウレ皇国の開戦の報が、ブルーベル将軍によって世界中に発布された。しかし正午を回った頃、いきなり副宰相兼全軍総帥の名で終戦宣言が大々的に発表され、惑星ヒイシに住む全ての人々は、モニター中継を必ず見るよう通達されて、驚愕が世界中を走り抜けた。

 ベルマン公国、エクダル国、ボルクンド王国の戦場各地では、その報に兵士たちは呆気にとられてしまい、敵味方関係なく互いに攻撃の手を止めて顔を見合わせていた。まるで肩透かしを食らったような、そんな気分に殆どの軍人たちが陥っている。そして稼ぎ時と勢い込む傭兵たちの戦意をもズッコケさせていた。これだけの大規模な戦争が、ほんの6,7時間程度で終わるなど前代未聞である。

 終戦宣言がなされてから2時間ほど経ち、世界中に設置されていたモニターに、ベルトルドとメリロット王の姿が映し出された。

 世界中の人々が複雑な表情でモニターを見つめる中、画面の向こう側でベルトルドは不敵な笑みを浮かべていた。

「ソレル王国、ベルマン公国、エクダル国、ボルクンド王国の4カ国による連合逆臣軍が、ハワドウレ皇国に楯突いてより今日(こんにち)に至るまで、無用な不安や迷惑をかけたことを、副宰相として世界中の国民に詫びる。

 本日未明に開戦の報を流したが、此度の首謀者であるソレル王国国王メリロットを緊急逮捕したので、早急に終戦宣言をさせてもらった」

 一気に白い毛が増えた頭髪を振り乱し、王冠のサークレットもなく、憔悴しきった死相の浮かぶ表情を隠すこともないメリロット王の顔がアップで映し出された。その顔を見たとき、自由奪還軍の兵士たちの士気が瞬時に崩れ去った。傭兵たちも舌打ちしてその場に座り込んでしまっている。早すぎる終戦宣言よりも、このメリロット王の顔が全てを如実に物語っていると確信できてしまったからだ。

 淡々とした感情のこもらぬベルトルドの声が、世界中のモニターから流れ出る。

「召喚士の命を狙い、ハワドウレ皇国に噛み付いた首謀者を、今、ここで処刑する」

 ベルトルドの足元に跪かされたメリロット王は、真っ黒な囚人服を着せられ、両手を後ろ手に括られている。その顔にはジワジワと恐怖が浮かび上がり、目は狂気を孕んで口はわなわなと震えていた。土気色になった肌には冷や汗が滲み出し、閉じない口の端からは涎が垂れていた。

 そこには一人の哀れな老人がいるだけで、王としての威厳の欠片もなかった。身近に迫った死を恐れるだけの小さな存在だ。

 次にモニターには、アルカネットが惨殺したベルマン公王ヘッグルンド、エクダル国首相アッペルトフト、ボルクンド国王バーリエルの死体がそのまま映し出された。

 ドス黒く変色した血だまりの中に無造作に捨て置かれ、自らの死体の胸に首を置いた凄まじい画だ。

 その映像を見たものは、悲鳴を上げ気を失う者、嘔吐する者、動けなくなる者、唖然とする者など続出した。本来ならこうしたものは公にしないものだが、ベルトルドはあえて映し出させていた。

 そして画面は切り替わり、再びベルトルドとメリロット王の姿が映し出された。

 さっきと変わったのは、ベルトルドの手にひと振りの長鎌が握られている。その鋭く光る刃は、メリロット王の喉元に突きつけられていた。

 これから何が行われるか、すべての人々が理解していた。

 残酷な映像を直視できない者はその場にはもういない。たとえ命令であってもそれ以上見続けることに耐えられない者たちは、目を隠すか目を瞑って放送が終わるのを必死に願っていた。

「召喚士の命を狙い、ハワドウレ皇国に逆らった、それだけでも罪は深く重い。更に自国の民を、他国の民を戦乱に巻き込み、死を喚び遺恨を植え付けた罪はもっと重い。今後このようなことが起きぬよう、企む者が現れぬよう、全ての者たちはこの老人の末路をしかと見届けよ!」

 長鎌を振り上げると、躊躇なく一気に振り下ろした。

 赤い血の螺旋を描きながら首がはね、ぼとりと落ちてコロコロと転がった。それから一拍おいて頭をなくした首からは鮮血が噴き上がり、画面の中を真っ赤に染めあげていった。

 真っ白な軍服はメリロット王の血を吸って赤黒く変色し、優雅に死体の前に立つベルトルドの姿をより凄惨に染め上げた。

 ベルトルドはあえて血をかぶって演出をし説得力を持たせた。実際、返り血を浴びたベルトルドの姿は、人々の心に恐怖を植え付け、逆らおうという気を消失させたのだ。

 『泣く子も黙らせる副宰相』という通り名を口にする者は、どこかバカにしたような侮りを含んで言うことが殆どだった。会ったこともなく、どんな人物かも知らない。それで畏怖を抱くことなど無理だった。

 しかしもうベルトルドを侮る者などいないだろう。ハワドウレ皇国に逆らうということは、この男を敵に回すことなのだ。

 返り血を浴びた美しい顔は、傲岸不遜な笑みを浮かべ、鋭い眼光を放ちながらカメラを堂々と見据えていた。



第五章 エルアーラ遺跡 フリングホルニ つづく


054 エルアーラ遺跡 フリングホルニ

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Comments 6

八少女 夕

ラスボスじゃなかった……

こんにちは。

メリロット王、ここでこんなにあっさりと殺されちゃった……ってことは、ラスボスじゃなかったのですね。
戦争も数時間でおしまい、ということは、これがメインではなさそうですね。

超巨大戦艦フリングホルニが、物語で大きな位置を占めることは間違いなさそうですから、ここで叛乱した王様たちがいなくなって、平和が戻って……というわけにはいかないんだろうな。

御大、世界中を震え上がらせていらっしゃいますが、リッキーさんもそれを見ちゃったら、ちょっとショックかも? あ、いや、リッキーさん本人も傭兵だから、そのくらい慣れている?

ブルーベル将軍がゆったりしていて、和みます。リュリュたんのきーきーぶりと好対照です。
この二人の出番もちゃんとあって嬉しかったです。

2015-04-19 (Sun) 20:48 | EDIT | REPLY |   

ユズキ

Re: ラスボスじゃなかった……

八少女さんこんばんわヽ(・∀・)ノ

>ラスボスじゃなかったのですね。

残念ながら違いますw
これがラスボスじゃあ、物語が浮かばれません>< メリロット王はあくまで通過点にしか過ぎない雑魚でございます|д゚)w

次回もまだ御大サイドの内容になります。ライオンの連中にもどったら、ちょっとコメディっぽいシーンが登場予定です(^ω^)

>リッキーさん本人も傭兵だから

というより、本調子が戻っているから、怖そうな御大見てもなんとも思わないでしょう。
「あーあ、血がついたら洗濯大変なんだよ!」と小言は言うと思います(笑) キュッリッキさんはちゃんと自活して暮らしていたから、見ている視点が相当ズレてると思います☆

リュリュたんとブルーベル将軍は物語を通して最後まで登場します(´∀`) そしてペースは変わらずこんなかんじですw

2015-04-20 (Mon) 03:48 | EDIT | REPLY |   

こんばんは(^-^)

じっくり読ませていただきました~♪
メリロット王のこともわかりちょっぴりすっきり!
末路がちょっと気の毒でしたが…( ̄▽ ̄;)
ベルトルドさん、やっぱり悪い顔をしてるときが輝いてますね(^^;
私は映像なんて見たら寝込みそう…いや、目覚めなさそうな…( ̄□ ̄;)
それにしても超巨大戦艦だったんですね…(・・;)
これから何が起きるのか…先読みが苦手な私は素直に続きを楽しみにしています(≧ω≦)b

2015-04-20 (Mon) 23:15 | EDIT | REPLY |   

ユズキ

Re: タイトルなし

明さんこんばんわヽ(・∀・)ノ

てっぺんに立つ王様が趣味を極めたような幼稚な戦争を起こせば、迷惑を被る人々が多くいる、それが余計御大の機嫌を悪くしているかんじですね~。オレサマwww的な御大でも、そういうところは見ていますw もっともキュッリッキさんに手を出してくるから更に怒りMAXって感じもありますね(笑)

>ベルトルドさん、やっぱり悪い顔をしてるときが輝いてますね(^^;

真骨頂ですしねw
ラストの表情は、たぶんすんごいエラソーでふんぞり返って笑っているはず(笑)

>先読みが苦手な私は素直に続きを楽しみにしています(≧ω≦)b

ふふふ|д゚)w 現時点ではこの先の展開を容易に想像できるヒトはいないと思いますw まだ想像するための材料が少ないですし(・∀・)
「まじでー・・・」て感じになっていくのでよろしくです(^ω^)

2015-04-21 (Tue) 00:39 | EDIT | REPLY |   

涼音

今日は。
ブチッとご無沙汰です。

UPされてるの気付いてましたが~、うち書き上がってないのに読みふけるのも何か不味い気がして^^;なんとか書き上がったので、参上しました♪

何かコイツがラスボスだったらやだなぁと思ってたら、そうじゃ無さそうだったのでホッとしました。
こんなショボイ奴……やっつけがいの無い奴がラスボスなのはやっぱり違うと思ってたので~。
それにしても御大……カッコいい♪
何か映像にしたらとてもグロそうで見たくない惨状なので(苦笑)、頭の中で変換できる内容で良かったです♪

御大、自分に酔ってますか? 酔ってますよねッ。何か生き生きしてますよ~(笑)
頭の中でセリフとか合わせて映像想像したら、超カッコいいんですが(#^.^#)!!
いやぁ、もう参った♪
きちんと演出までしてくれているようなので、これを見て恐れおののいて逃げていく人もいると思いますが、その眼光に憧れる人もきっといると思うんですよね^^ また御大ってば罪作りだなぁ~♪
御大の力に憧れて、これで何人の若者がはせ参じるのでしょうか^m^

超美形の御大が返り血を浴び傲岸不遜な笑みを浮かべてとか、もう美味しすぎますよ♪
ホント今回はご馳走様でした^^

↓のリッキーも何気に大人びていて素敵♪
とっても綺麗に描かれてます^^


余談ですが、今日読んでいての思わず首都アルイールをアズィールに誤読みしてしまい「あれ?!」(笑)
何かアルスラーンの影響が~(爆)
そうそう、ナルサスの声……私ダメでしたTT
何か私の中でしっくり来ません。まだ^^;(で、思わず昔のアニメ見てしまった^^;)
で、何気に気になって昨夜色々ちょこっと息子にも言われていたので調べものしてて気づいたんですが。。。
田中氏、今回のアニメ化で実は色々書いてくれてたんですね~。
何とタイタニア2月に5巻で完結してました!!(知ってた?)
もう、超読みたい!!スペースオペラ!!
アルスラーンも今14巻で、続きも出るらしく……(うち、10巻で止まってます^^;)
何かさ、以前ほどのテンションは無いんですが、やっぱり出ると読みたくなりますねぇ。これ等の作品は。(これが銀英の番外編とかだったら、深夜でも本屋に走ります!(笑))
では、また^^/

2015-04-24 (Fri) 17:05 | EDIT | REPLY |   

ユズキ

Re: タイトルなし

涼音さんこんにちわヽ(・∀・)ノ

ウチもなんだかんだ忙しくて、大放置気味に・・・w
まずは自分の作品を最優先でw

>何かコイツがラスボスだったらやだなぁと思ってたら

小物ですしね><w
悪巧みはするけど抜けまくるヒト、なので(笑) ラスボスには程遠いです~☆

御大は素で芝居がかっていけるひとだから、カメラ回ってるぞー! 小道具(メリロット王)スタンバイしてるぞー!!「おk、派手にいくか」てノリがいいですw
御大ファンは死体なんか眼中ナイですし、血をかぶっても恍惚と見ているでしょう(・∀・)

次回も御大から始まるのでまた読んでやってくださいましw

>そうそう、ナルサスの声

塩沢氏でしたっけ初代。
我々の全盛期(いつ)のアニメ業界では良い声優さんの声が揃ってましたよね~。
ナルサスもダリューンもアルスラーンも、どこか似たような感じの声優さんを当ててる感じがするんですよね。大きく外れすぎないように配慮しているのか、たまたまイメージがその声優さんの声なのか(・ω・)
殿下は今の声優さんでおkだと思ってます。山口声大嫌いだから(笑)

>何とタイタニア2月に5巻で完結してました!!(知ってた?)

知らなかったですよ((((;゚Д゚))))
タイタニア3巻がでて、それからというものなんもなく、一体どれだけの年月経ったンだろー!?w
毎日のように書店に通ってさあ・・今みたくネットもなかったしぃ。
リディア姫とバルアミーがどうなったか知りたい><
つか、タイタニアも全10巻予定とかいってなかったっけ・・・・?w
アニメ化もされてますよね。1話しか見ていないんですが。

アルスラーンは・・・ザッハークを崇拝するのがどうの? とかヒルメスが再び表舞台に返り咲いた、とか、なんかそのへんで止まってるなあw

>以前ほどのテンションは無いんですが

おなじくw
昔だったら万難を排しても書店に駆け込んでますwww
銀英伝の番外編だと誰の話になるのかなあ~。銀英伝の新アニメ化で一冊書いてほしいですよね。
印税やら何やらで仕事しなくてもいいんだろうけど(・ω・)出した作品の完結はきっちりしてほしい。わたしたちと違って趣味でやってるんじゃないからなー。商業として出してるものだから!

情報いろいろありがとうございます(^ω^)また何かあったら教えてくださいませ☆

2015-04-25 (Sat) 15:53 | EDIT | REPLY |   

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