ALCHERA-片翼の召喚士- 125 第九章:戦い 家族だから

こないだ買い物帰り、自転車を押して歩いていたら、歩道の溝にある下水路の蓋ってあるじゃないですか。あれと歩道に段差が出来ていて、そこで足が滑ったのか、豪快にグキッと捻りまして(・ω・) 傍目にも目立つくらいの、スヴァラシィ捻り方でした(ゲフン

足首は当日痛かったけど、後日から徐々に痛みが上に上に這い上ってきて、いま鎖骨付近がなんだか痛いです。

身体の神経って繋がってるんだなあ・・・などと、今更しみじみ味わってます。


今回で9章終わりです。そして、次回から最終章:永遠の翼を開始です。




ALCHERA-片翼の召喚士-
第九章 戦い 家族だから 125



 リューディアとの恋敵として、アルカネットが自分を疎ましく思っていることは知っていた。時折あからさまな憎悪を向けてくることがあったし、隠そうともしていない。

 それでも、ベルトルドはアルカネットが大好きだった。

 血のつながりはなくても、弟になってくれたのだ。

 普段憎まれ口を叩くし、命令もするし、説教もしてくる。それなのに、いつもどこか悔しそうに甘えてきて、頼りにしてくれた。

 そしてなにより、物心着いた時から、ずっと一緒だった。

 いつも一緒にいることが当たり前になっていて、離れ離れになることなど考えたこともない。

 結婚してそれぞれ家庭を持ったとして、それで住む場所が変わったとしても、やはり一緒に何かをしていただろう。

 ベルトルドにとって、アルカネットは最大の心の拠り所だった。

 リューディアでもなく、リュリュでもなく、キュッリッキでもない。アルカネットこそが、ベルトルドにとってかけがえのない友であり弟なのだ。

 神への復讐を誓い、行動を起こした時から、いずれこういう事態は起こるだろうことは予想していた。でも、まさか神のもとへたどり着く前に、失うことになるなんて。

 腕の中のアルカネットの身体からは、温もりが消えていく。人は死んでも、そんなにすぐには冷たくならない。しかし、大量に血を流している遺体は、急速に冷たさを増していく。それが否応無しにも、アルカネットの死を実感させていった。

 サイ〈超能力〉は精神を源とする能力だ。強靭な精神と、揺るぎない集中力。幼い頃からそれが判っていたから、自分は強くあらねばならない、と思い生きてきた。

 どんな些細なことにも動揺せず、他者に心を支配されず、己を確固たるものとし、不動の精神を貫く。

 しかし、心の片隅で、常に思っていたことがある。

 ――無理をしている。

 自分は本当に強いのか?

 弱音なんて吐かないのか?

 強くはないが、弱さを見せられない。

 誰かに甘えたいが、そんな姿は晒せない。

 強く生きよう、強く在ろう、強く、強く…。

 リューディアを失ったとき、自信を喪失しかけた。しかし、アルカネットが居てくれた。ずっと、そばに居てくれた。だから、強く生きてこられた。

 そのアルカネットが、逝ってしまった。

 ベルトルドを置いて、先に逝ってしまった。

 強く在ろうとしていた箍が、アルカネットの死を認めた瞬間、脆くも消えた。

 ベルトルドはもう何も考えられなかった。悲しみの衝動のまま叫びをあげ続け、意識が闇色に染まるまで叫び続けた。



 絶叫し続けるベルトルドの周囲に、突如黒い靄が現れ始めた。それは、ゆっくりと量を増し、ベルトルドの身体を渦のように取り囲みだした。

 渦はすっぽりとベルトルドを取り込むと、徐々に大きく膨れ上がる。そして、室内を漆黒に染めるように弾けとんだ。

「んで、そっからあのバカデカイ白銀のドラゴンが出てきた、ってわけ」

 その時の映像を、ルーファスは仲間たちに共有しながら説明する。

「うーん……、なんてファンタジーなんだ」

 腕を組んで、低く唸りながらタルコットがボヤく。

「しかし惜しいな、鱗が黒なら、剥がして鎧が作れそうなんだが……」

「えー、そっちの感想!?」

 妙にガッカリしたように、ルーファスが嘆いた。

「つーか、ンなことしたら、あとで御大から請求書くっぞ…」

「おっさんならぁ、鱗1枚分で請求書作りそうよねぇ~」

 ザカリーのツッコミに、マリオンがさらにツッコんだ。

 仲間たちのオバカな会話をスルーしながら、ギャリー、カーティス、ガエルの3人は、忙しく作戦を組み立てていた。

 数ヶ月前にナルバ山の遺跡で醜悪な化物と戦った時、瀕死の重傷をおったキュッリッキを早く助けたくて、無我夢中で殴りかかった。

 分厚すぎる筋肉に覆われたあの巨体は、ガエルの拳とザカリーの魔弾と、ハーマンの魔法で木っ端微塵にした。しかし目の前のドラゴンの身体は、あらゆる攻撃が通りにくそうに見える。さらに、アレがベルトルドの変身した姿、というのが、より慎重を要求していた。

 我を忘れながらサイ〈超能力〉まで使ってきたら、何をされるか想像もつかない。それこそ、絶対防御で空間転移されたらアウトである。そして、無意識に魔法まで使われた日には、目も当てられない。

 存在自体が脅威なのだ。

 入団希望者があとをたたず、一人当千の強者ぞろいとして、傭兵世界ではトップレベルのライオン傭兵団。しかしそれは、人間相手に通用していたこと。さすがにドラゴンという、ファンタジーレベルの化け物は専門外だ。

 ああしたドラゴンは、アルケラには当たり前に居る、とキュッリッキに言われても、召喚スキル〈才能〉を持たない一般人には、永久に無縁のものなのだ。

「おいガエル、なんかいいアイデアまとまったか?」

 ギャリーに問いかけられ、ガエルは眉間にシワを寄せ、首を横に振る。さすがのガエルも、化物プラス、Overランクのサイ〈超能力〉使い相手では、うまい作戦など思いつかない。

「カーティスは?」

「……鱗1枚いくらで売るか、アジトの損害賠償請求諸々の計算しか、思い浮かんできませんねえ…」

「おぃ…」

 3人ともお手上げ状態だった。

 皆その場に露骨に溜息を吐き出していると、やがてドラゴンの咆哮が止んだ。



 ――邪なる人間に、アルケラの門を通させないために、巫女を殺しなさい。

 重い闇に包まれたベルトルドの意識に、若い女の声が静かに浸透してくる。

 ――アルケラを守りなさい。

(巫女……)

 混濁していく意識の中で、ベルトルドはボソリと呟く。

 脳裏に浮かんだのは、一人の美しい少女だった。

 日焼けとは無縁そうな白い肌に、陽の光を弾くような、少し淡い金髪。磨いたペリドットのように綺麗な黄緑色の、虹色の光彩がまといつく特異な瞳が印象的な、笑顔の素敵な少女。

(殺す?……この俺が…)

 闇はベルトルドの意識を、暗く黒く塗り込めていった。



 ブルーグレーの宝石のような瞳が、ひたとキュッリッキを見つめている。それに気づき、キュッリッキは拳をグッと握った。

「ベルトルドさんの意識が、完全に飲み込まれちゃった」

「それって、チョーヤバイ状況?」

 恐る恐るといった体のルーファスに、キュッリッキは神妙に頷く。

「かなりヤバイ状況かも」

「うへえ…」

「ていうか、アタシがかなり、ヤバイかな」

「どういうことです?」

 爪竜刀を構えながら、メルヴィンが怪訝そうに首をかしげる。

「アルケラの巫女を殺すために、ユリディスの力に取り込まれて作られたドラゴンだから、ターゲットはアタシ。万難を排してでも、アタシだけを殺しにかかってくるよ」

「でも、リッキーを殺せばアルケラへは行けないし、だから殺すことはしないんじゃ?」

「ベルトルドさんの意識が消えちゃってるから、そこはスルーして襲いかかってくると思う」

 それは一大事と、メルヴィンは表情を引き締める。

「リッキーはオレが守ります」

「そうだな、メルヴィンにキューリの守りは任せて、俺たちは全力で攻撃に向かったほうが賢明だろう」

 篭手を付け直しながらガエルが言うと、シビルが思い出したように呟いた。

「でも、直接攻撃すると空間転移が発動することがあるでしょうし、ガエルさんとヴァルトさんは、見学していたほうがいいんじゃないですか?」

「なんだとおおお!」

 上体を屈めてシビルの顔を両手でつまむと、上体を起こして腕を高く上げる。ヴァルトに顔ごと身体をつまみ上げられて、シビルはジタバタ身体を揺らして抵抗する。

「オレサマはあのトカゲを、思いっきりぶっ飛ばしてー!!」

「ひょんなころいっふぇも」

「確かに直接拳を叩きつけるのは危険だな。だが、拳圧で攻撃を加えることは可能だ。見学に回る必要はない」

 キッパリとガエルに言われて、シビルはふにゅ~っと尻尾を揺らした。

 ガエルもヴァルトも格闘の複合スキル〈才能〉持ちで、体術で戦うあらゆることが可能だ。それを思い出し、シビルは心で頷く。

「キョーレツな気孔をぶち込んでやるぜ!」

 シビルを後ろに放り投げ、ヴァルトは拳を打ち合わせる。シビルはギャリーがキャッチした。

「気孔はかなり体力を消耗する。ランドン、回復サポートしっかり頼む」

「判った」

 ランドンは返事をしながら、ポケットに入れておいたヴィヒトリ特製ドーピング薬を掌に広げた。これで自身を強化しておかないと、おそらく魔力が続かない。とくにヴァルトは後先関係なく全力全開するので、ガエルよりも手間がかかるだろう。

「アタシとぉルーとシビルは~、個々の防御と強化支援に徹するわぁ」

「オッケー。オレ、タルコット、メルヴィンの魔剣組みは、魔剣の力のみで攻撃にかかろう。近接戦は避けたほうがいいしな」

「そうだね」

「判りました」

 タルコットとメルヴィンが返事をして、ギャリーは頷く。

「私とハーマンは、攻撃魔法に徹しましょうか。そしてマーゴットは、ブルニタルとシ・アティウスさんを護衛です。ザカリーはとにかく魔弾連射で、ペルラも短剣で攻撃を」

 カーティスが指示を引き継いで、皆頷いた。

「あ、あとねみんな、ブレス攻撃に気をつけてね」

 キュッリッキは慌てて身を乗り出す。

「ドラゴンの吐き出す息なんだけど、その息自体が、炎だったり冷気だったり振動だったり、とにかく色んな力を秘めてるから。あのドラゴンがどんな攻撃をするのかアタシも判んないけど、アルケラにいるドラゴンたちは、ブレス攻撃をメインにしてる場合が多いの」

「ファンタジー初心者のオレたちには、想像もつかねーよ」

 トホホ、とザカリーが泣いた。

「とにかく、いきなり正面から突っ込んだら、一番危ないのっ!」

 ほうほうと、後ろでブルニタルとシ・アティウスは、揃ってメモ帳に書き込んでいた。



 ――アルケラの巫女を殺しなさい。

 何度も何度も、繰り返し頭の中に木霊するその声に突き動かされるように、ドラゴンはゆっくりとした動作で前に脚を踏み込んだ。

 異常なまでに広い部屋の中に、激しい振動が響き渡る。

 ドラゴンの瞳には、金髪の少女の姿しか映し出されていなかった。

 あの少女が、殺すべきターゲット。

 ドラゴンは深く息を吸い込むと、少女めがけて息を吹きだした。

「防御張れ!!」

 ギャリーが怒鳴る前に、ルーファス、マリオン、カーティス、シビルの4人が、仲間たちの前に防御を展開する。

 室内に飛び散るほどのドラゴンの息は、雷そのものだった。

「サラマブレスか…」

 生唾を飲み込みながら、ランドンが呟いた。

「御大らしいな……ったく」

 ブレス攻撃が止むと、ギャリーたちは身構えた。

「いくぜみん…」

 叫ぶように号令をかけようとした瞬間、ギャリーは一瞬硬直し、そして片膝をついた。

「ギャリー?」

 驚いたキュッリッキは、ギャリーのそばに駆け寄ってしゃがみこむ。

「ねえ、どうしたの」

 覗き込んだギャリーの顔には、大量の汗が噴き出し、見るからに青ざめていた。そしてそれは、ガエル、ルーファス、カーティス、ハーマンも一緒だった。

「くっ…そっ……こりゃ薬がきれたな……」

 荒く息を吐き出しながら、ギャリーは堪りかねて前に倒れ込んでしまった。

「ヤダ、ギャリー、ギャリー!」

 キュッリッキは半泣き状態で、ギャリーの背中を揺さぶった。しかし、その手をメルヴィンが優しく掴んで止めると、見上げてくるキュッリッキに、首を横に振った。

「大丈夫だよキューリ、ヴィヒトリの薬の副作用が出ただけだから」

「薬?」

 ランドンは反対側にしゃがみこむと、ギャリーの顔を自分の方へと向けなおす。

「戦う相手があの二人だから、ちょっと強烈なドーピング薬をヴィヒトリに作ってもらったんだ。薬の効果がきれたらこうなるって、あらかじめ言われてたしね。死にはしないけど、無理した反動が一気にくるから、こんな状態になっちゃうんだ。――ほらギャリー、これ飲んで」

 ランドンは一粒の小さな丸薬を、ギャリーの口の中に含ませた。

「即効性の中和剤。歩けるくらいには回復できるらしいから、暫く床ペロしといて」

「ほい……」

 全身で溜息を吐き出すと、ギャリーは目を閉じた。

「なんだおめーら、ナサケねーな!!」

 ヴァルトに居丈高に言われても、ギャリーたちには、もはやツッコミ返す気力はなかった。

「死なないんだったら、安心してこれ飲めるな。中和剤もあるっていうし」

「そうですね。薬の効果が効いている間に倒せば、問題ありません」

 タルコットとメルヴィンが薬を掌に広げたとき、キュッリッキはメルヴィンの掌を、力いっぱい叩きつけた。その拍子に、薬は手から飛んで、床に転々と転がっていく。

「リッキー、なにをするんですか!?」

 メルヴィンはびっくりして、キュッリッキの顔を見つめた。タルコットもギョッとして目を見張る。

 キュッリッキはこれでもかと両方の頬を膨らませ、目に涙を浮かべて、床を凝視していた。

「リッキー……?」

 ただならぬキュッリッキの様子に、メルヴィンは困惑の表情を浮かべる。

 ドレスをギュッと掴み、キュッリッキは大きくしゃくり上げた。

「こんなこ…ヒッ…と…されても嬉しヒッ…くないもん!!」

 しゃくりながら怒鳴る。それにはみんな、ポカンと口を開けて見つめた。ドラゴンのほうも、ブレス攻撃が阻止されたことで、様子を伺うように動きを止めている。

「なんでアタシなんかのために、みんな辛い思いをしてまで頑張っちゃうのか判んないんだもん…ヒッ…く……そんなことしてたら死んじゃうんだから…」

 キュッリッキは心の底から怒っていた。

 メルヴィンが自分のために命懸けで戦ってくれるのは、恋人だから、だと思っている。それは仕方がないが、逆の立場なら、キュッリッキも同じように命をかけて戦う。しかし、みんなは恋人ではない。ただ傭兵団の仲間なだけだ。

 たかが仲間の一員のために、その貴重な命を散らすような無理をおしてまで、戦う必要がどこにあるのだろう。相手はベルトルドであり、今はユリディスの呪いの力を受けて、ドラゴンに変じてしまっている。ベルトルドの力、そしてドラゴンがどういうものか知っているキュッリッキから見れば、みんなが勝てる見込みは殆どないのだ。

 レディトゥス・システムから出してもらえただけで十分だ。本当は一刻も早く、ここから逃げて欲しい。そう思っているのに、あんな怪しげな薬を服用してまで、無理に戦おうとしてくれている。

「早く逃げてよ……」

 泣きじゃくるキュッリッキを、メルヴィンがそっと抱き寄せて、ギュッと抱きしめた。

「リッキー、家族だから、当然なんですよ」

 キュッリッキの頭を優しく撫でながら、メルヴィンは愛おしさを込めてキュッリッキを見つめる。

「血は繋がっていませんが、ライオン傭兵団という家族なんです。リッキーは一番の年下だから、末っ子の妹です。妹の危機に命を張るのは、当然のことなんですよ」

 生まれてすぐ捨てられたキュッリッキには、家族というものが判らない。人付き合いも上手く出来てこなかったから、仲間というものも判らない。

 だから、仲間たちがここまでしてくれることが、キュッリッキには理解出来ないということは、みんな判っていた。

 けっして、悲劇のヒロインを気取っているわけでもなく、勘違いしているわけでもない。ただ、理解出来ていないだけなのだ。

 つい最近、自らのことを打ち明けて、ようやくスタートをきったばかりだ。これから時間をかけて、ゆっくりと育んでいくことだ。

 キュッリッキのこうした気持ちは、みんなには逆に、くすぐったい気分にさせていた。

「更にオレは、リッキーの最愛の恋人ですから、命をかけるのは当たり前です」

 見上げたメルヴィンの顔には、どこか照れくさい笑みが浮かんでいた。

 仲間という家族が出来たことは理解している。しかし、その本当の意味までは判っていなかった。

 そのうち判っていけばいいことだと、以前メルヴィンが言っていたことを思い出した。焦っても仕方がないことだとも。

 やがてキュッリッキは、メルヴィンに小さく笑顔を向けた。

「泣き顔も綺麗ですが、リッキーには笑顔が一番似合います」

 ハンカチを取り出したメルヴィンは、キュッリッキの涙を優しく拭ってやった。

 遠巻きに二人の様子を見ていたザカリーは、唇を尖らせて目を眇めた。

「ケッ、クサイ台詞も言えるようになったじゃねーか」

「恋は人を成長させるんだよ~」

 ルーファスが苦笑気味に応じる。確かにキュッリッキが来る前のメルヴィンからは、想像もつかない成長ぶりだった。

「妬かなぁ~い、妬かない」

「うっせーブス!!」

「うわーんブスって言われたああ~~~」

 マリオンにからかわれて、ザカリーは顔を真っ赤にして怒鳴っていた。



 家族だから当たり前だと言われ、キュッリッキは心底嬉しかった。でも、だからこそ、もう自分のためにみんなが傷つき、痛い思いを味わうことだけは終わらせたかった。

 もう、十分だから。

「やっぱりここは、みんなさがって。アタシに任せて」

「リッキー」

「みんなの気持ち、すごく嬉しいの。まだ家族ってどんなものか、仲間がどんなものか本当には理解できてない。でも、アタシのせいでみんなが傷つくのは、もうイヤなの」

「だがよ……」

「怪しい薬でブーストしても、みんなじゃベルトルドさんは止められないし、元に戻すのは不可能なの。クレメッティ王がなってた化物とは格が違う、殆どアルケラにいる神龍クラスの力を持ってるから」

 キュッリッキの言葉に、みんな素直に青ざめた。

 ――アンタ化け物に姿が変わって、ますます強さに磨きがかかったのかよ。

 異口同音、みんなの目が物語っていた。

「もう、アタシにしか止められない」

 キュッリッキの右にフェンリルが、左にフローズヴィトニルが立つ。

「これが最後の戦い。もう、終わらせようね、ベルトルドさん」


第九章 戦い 家族だから 終わり
次回、最終章 永遠の翼 開始します。





124 第九章 戦い アウリスの末裔

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Comments 4

涼音

今日は。
うわぁ~。足気を付けてくださいね。

御大、どうなってしまうのか?

でも、鱗。確かに売ったらぼろ儲けでしょうね(笑)
リッキーの頼みだったら、意識戻ったら簡単にくれそうだけどね。

しかし、みんな本当にそんな危険なお薬飲んでまで頑張ってくれていたんですねTT
ホント有難い限りですよね。
仲間っていうより、本当にもう家族だから何の苦も無く出来るんですよね?
約一名ヤキモチ姉ちゃんいるけどね~^m^
でも、流石ヴィヒトリ先生、中和剤も用意してくれていたとは!流石です。

でっ、でっ、でっ、今回の一番おいしいセリフは、もちろんメルヴィンの
>「更にオレは、リッキーの最愛の恋人ですから、命をかけるのは当たり前です」
キャー、ご馳走さまです(⋈◍>◡<◍)。✧♡
そうそう、クサイ台詞もこうなったらもうお任せよね~♪

しかし……。
御大……どうなっちゃうのか?
意識、カムバーック!!!
気を許すな!
本気でリッキーやる気か!?
お前のリッキーに対する思いは、その程度だったのか!?
なら、メルヴィンに負けて当然だな!

とか、言ってみても、もダメなんだろうなぁ~(苦笑)
本当に完全に飲み込まれてしまったのなら……。

リッキー、本気でやる気ですよ~。
リッキー(巫女)に、フェンリルとフロちゃん、3人が集結したら、かなり強そうですね。想像できない程に

頑張れ!
御大を生きて連れ戻すんだ!

あれ?あれだけ御大クソ呼ばわりしてた筈なのに、やっぱり私って御大好きなのか~?(笑)

って事で、最終章も楽しみにしていますね。

足、お大事に。

2016-11-09 (Wed) 17:43 | EDIT | REPLY |   

八少女 夕

おお

こんばんは。

足はいかがですか。
急に寒くなってきたし、筋肉の状態がそういう突発の不具合に、対応しにくくなる季節ですよね。どうぞお大事に。あまり痛まないといいんだけれど。

いよいよ大詰めになってきましたね。
極限の状態でも、冗談言ったり、混ぜっ返したり、のろけたりするライオンのみんながいいですね。
こういうところがあるから、この人たち最強の傭兵団なんだなと思います。
肉体的余裕はなくても、精神までギリギリだと、飲み込まれてしまいますものね。

そして御大、ついにリッキーまでわからなくなってしまったんですね。
覚悟を持ったリッキー、それに二柱の神様だから、やられるとは思いませんが、でもできれば御大には、自分を取り戻してほしいなと願います。

いよいよ、最後の戦い、楽しみにしています。

2016-11-09 (Wed) 21:22 | EDIT | REPLY |   

ユズキ

Re: タイトルなし

涼音さんこんばんわヽ(・∀・)ノ

>うわぁ~。足気を付けてくださいね。

ありがとうございます><
今はジクジク痛んでおります~

>リッキーの頼みだったら

血を噴きながらブチブチ抜いてそうです(笑)

>本当にもう家族だから何の苦も無く出来るんですよね?

キュッリッキさんの生い立ちも、置かれている立場もみんな知っていますしね。年も離れているし、よけい可愛いんですよ。みんなのアイドルになっちゃってるしで(笑)

>クサイ台詞もこうなったらもうお任せよね~♪

ルーファスっていう最強の恋愛先生がついてますしw カーリーさんの時よりも、ラブラブ度全開になってるので、100%無自覚に発言してますね~ww
最終章では、メルヴィンが男を魅せますよ☆(涼音さんの作品で予習はバッチリ(?)です)

>やっぱり私って御大好きなのか~?(笑)

たぶんそうだと思います(笑)
ド最低な形でみんなを裏切っていますが、それでも御大は御大なのでw

>最終章も楽しみにしていますね。

ありがとうございます!頑張りもす(゚∀゚)!

2016-11-10 (Thu) 00:51 | EDIT | REPLY |   

ユズキ

Re: おお

八少女さんこんばんわヽ(・∀・)ノ

>足はいかがですか。

ありがとうございます><!
今は、じくじくと痛くて、10年ほど前に交通事故にあって、右足を極端に傷めたんですが、左足でかばうように歩いていた癖のせいで、左足の甲が痛みやすくなって。それで、こう、じわーじわーと痛んでる次第。歩けるし悶絶するほどじゃないですが、ほんと、寒くなってきて古傷共々いやんなります( ̄▽ ̄;)
鼻歌唄いながら歩くもんじゃないとですね~(オバカ

>のろけたりするライオンのみんながいいですね。

御大とアルカネットさんに、精神面を散々鍛えられてますしね(笑) 今以上に切羽詰っても、絶対マイペースが崩れない連中だと思いますw
別に楽観しているわけじゃないんですが、どうしてもノリがこう明るく脱線しちゃうんですよね~・・。悲嘆に暮れる彼らって、全然想像つかないや(;´∀`)

>いよいよ、最後の戦い、楽しみにしています。

ありがとうございます(´∀`)
次回作ではキュッリッキさんの本領超発揮するのでお楽しみにです!

2016-11-10 (Thu) 00:58 | EDIT | REPLY |   

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